M1766●江戸和本●〈再治〉和字大観鈔[大観鈔]

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〈再治〉和字大観鈔[大観鈔]【判型】半紙本2巻2冊。縦221粍。【作者】中西文雄(モンノウ、無相子・了蓮)作。原助跋。【年代等】宝暦3年4月、五条為範(菅原為範)序。宝暦4年秋、竜公美序・初刊。寛政7年春補刻・再刊。[京都]菱屋孫兵衛板。【備考】分類「語学」。『和字大観抄』は、2巻2冊、語学、文雄(モンノウ)著。宝暦4年刊。乾巻には「片仮名の本字」を挙げ、また五十音図を掲げ、開合の拗音や、各行に漢字の七音を配して軽重を示すが、これは『韻鏡』(和刻本)には古来付せられている「五音五位之次第」をやや詳細にしたもので、ア行にヲ、ワ行にオを配す。次に五十音図による「仮字反切(カナガエシ)」を説き、「横相同縦相通」で五十音各行内および他行にわたっての相通を説く。さらに「平仮字の類字」や「真字の類字」を挙げる。坤巻には、「仮字使」の項で、「前のは、後のわ、端のい、中のゐ、おくのひ、前のう、後のふ、はしのへ、奥のゑ、はしのほ、なかのを、おくのお」とまとめ、貝原益軒の『和字解』と同じく「五類の仮字」と呼ぶ。また、坤巻付録の「仮字合字」は、新井白石の『東音譜』に五十音図にない音の表記法として二合・送声等があるのによったか、また、自身で悉曇合字の法、諺文(オンモン)四声の定めにかたどったと称し、片仮名で発音法を示す一種の表記法を考え、『古今集』仮字序をこの表記法で書いている(「日本古典文学大辞典」参照)。★原装・題簽付・美本(やや後印)。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、1万6200円~2万7000円】。

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